
床矯正
顎骨を広げる装置です。主に顎骨の成長が完了していないお子様が対象で、上下顎のバランスの調整や、永久歯が自然に並ぶようにスペースを確保する目的があります。顎骨の成長が止まると、歯を並べるスペースの確保が必要となり、抜歯の選択肢を強いられます。成人矯正での抜歯をするリスクを抑えられる点は、床矯正を行う大きなメリットといえるでしょう。取り外しができるため食事がしやすく、衛生面でも安心です。
- メリット
- 取り外しができるため、お手入れがしやすく虫歯になりにくい
- 歯列や顎を広げることで歯が並ぶスペースを作れる
- 上下顎のバランスを整えて正常な噛み合わせに誘導できる
- 1日の装着時間が14~18時間と短い(就寝時の8時間+起きている間の6~10時間)
- デメリット
- 使用時間を守れないと治療が進まない(使用者の自己管理となる)
- 装置自体の操作が必要なため、保護者の方の協力が必要

筋機能装置(MFA)
頬や唇、舌など口周りの筋肉を鍛えて、歯列が整うように誘導するための装置です。歯並びには歯列に接触する組織のあたり具合も関係しています。舌が間違った位置にあったり、唇や頬の筋肉が弱かったりすると崩れやすくなるのです。筋肉の弱さが口呼吸や舌を前に出す癖につながるケースも多く、歯の内側から圧がかかった状態が続くことで、出っ歯や受け口のリスクが上がるため注意が必要です。
筋機能装置(MFA)は、舌が正常な位置にあるように促し、頬や舌の筋肉がしっかり動くように誘導します。これにより気管が広がり、嚥下機能(飲食物を飲み込む機能)が向上します。また、食べ物が気管に詰まるトラブルの予防にも効果的です。
- メリット
- 口周りの筋肉の力で歯列が整う
- 歯並びの崩れにつながりやすい口周りの癖を改善できる
- 「噛む」「飲み込む」といった機能が高まり、つまりや誤嚥予防に役立つ
- 表情筋が鍛えられて顔立ちが整う
- 何歳からでも始められる
- デメリット
- 使用時間を守れないと効果がない(使用者の自己管理となる)
- 並行してトレーニングが必要であり、患者様や保護者の方の協力が不可欠

部分矯正
歯並びを部分的に整える治療法です。主に前歯が対象で、マウスピース型の装置を使用するため、人目を気にせずに治療ができます。奥歯を動かさないことから、通常矯正よりも治療期間が短く、痛みも少なめです。
- メリット
- 気になるところだけを治せる
- 通常矯正よりも治療期間が短い
- 通常矯正よりも費用が安い
- 治療範囲が狭い分、痛みが少ない
- デメリット
- 抜歯が必要な症例や噛み合わせに問題がみられるケースは対象外
- 装置を紛失したり、変形が生じたりした場合は作り直しに約1か月かかる

ブラケット矯正
(通常矯正)
ブラケットとワイヤーを使用した治療法です。歯の表面にブラケットを貼り付けて、そこにワイヤーを通すことで歯が動く仕組みになっています。金属製の装置のみで行う歯科医院も多いですが、当院では透明な装置(クリアブラケット)を使用しているため、ブラケット矯正であっても目立ちにくい治療が可能です。また、低い摩擦抵抗でよりスムーズに歯を移動させるセルフライゲーションブラケットも取り扱っていますので、治療期間の延長があると困るという方も安心して始められます。
- メリット
- 軽度の症例から難症例まで幅広く対応できる
- 矯正装置の中でも汎用性が高く、他の装置との併用性も良い
- 歯並びの見た目だけでなく噛み合わせもしっかり整えられる
- 装置を着脱する必要がない
- ブラケットの脱離やワイヤーの変形が生じても歯科医院ですぐに直せる
- デメリット
- 装置に厚みがあるため、慣れるまでに時間がかかる
- マウスピース矯正にくらべると装置が多少目立つ
- 装置が固定式なため、お手入れにコツがいる

裏側矯正(リンガルブラケット矯正)
ブラケット矯正の一種で、装置を歯の表面ではなく裏面につける治療法です。装置が正面からはほとんど見えないので、見た目を気にすることなく歯並びを整えられます。
- メリット
- 装置が裏面につくため、見た目を損ないにくい
- ワイヤー矯正の強みを活かせる
- 装置が唇の裏にあたらないため、口元が膨らむ心配がない
- 唇の裏の口内炎ができにくい
- デメリット
- 装置が見えにくい分、より高度な技術が必要
- 通常矯正より治療に制限がある
- 舌に装置があたるため、滑舌が悪くなることがある

マウスピース矯正(インビザライン)
透明なマウスピース型の装置を使った治療法です。装置自体が目立ちにくく、薄いため滑舌への影響がほとんどありません。取り外しが可能で、食事やお手入れも今まで通り行えます。
- メリット
- 装置が透明で目立ちにくく、違和感が少ない
- 取り外しが可能で、生活に支障をきたしにくい
- 装置が薄く、滑舌への影響が少なめ
- 粘膜を傷つけにくい
- デメリット
- 使用時間を守れないと効果がない(使用者の自己管理となる)
- 症例によっては通常矯正との併用が必要
- 微調整が難しい
- 装置を紛失したり、変形が生じたりした場合は作り直しに約1か月かかる
- ※治療で使用するマウスピースは、国内において薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)未承認の矯正装置であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
- ※「インビザライン」は米国アラインテクノロジー社製品の商標です。当院ではアラインテクノロジージャパン社から製品の供給を受けています。
- ※インビザラインで利用するマウスピースの材料については、日本の薬事認証を得たものを使用しています。
- ※2019年6月時点では、世界100か国以上で、700万人を超える患者様が治療を受けています。